中学教師
ここは青春学園中等部。
東京都だけではなく、関東にもその名をとどろかせる名門校だ。
青学は、学業はもちろん、部活動も優秀な成績で有名。いわゆる「文武両道」というやつだ。
海堂薫(2年)も、この青学に通い、日々テニスに励む「普通」の中学生だ。
そう。海堂は「普通」だ。あることを除けば...
『♪♪〜...』
家で自主トレをしていた海堂のケータイの着メロが鳴る。
交友関係の少ない海堂のケータイが鳴ることなど滅多にない。
それに加えて、こんな時間にケータイを鳴らす人物なんて、ケータイの表示ディスプレイを見なくても分かる。
『あ、海堂?』
「やっぱりアンタか...」
海堂はため息まじりの声で電話に出たが、その声とは裏腹に、心は少し踊っていた。
『そんなこと言うなよ。学校じゃあ、あんまりゆっくり話せないんだから。で、今何してたんだ?』
「自主トレ...」
『そうか。あんまり無理するなよ?』
「子供扱いしてんじゃねえよ」
二人の会話は30分ほど続き、海堂は電話を切った。
「先生...」
ぽつり、と海堂がつぶやく。
今の海堂の電話の相手――青学の物理教師・乾。
1年前に青学に赴任してきたまだ20代前半の教師。けっこう生徒に人気もある。
海堂とは...恋人同士だ。
「一目ぼれしたんだ」と乾の方から海堂に告白し、やっとの思いで海堂を落とした。
もともと潔癖っぽいところがある海堂。始めはそんな乾の告白を受け入れることができなかった。
しかし、乾の熱意と口のうまさも加わり、今ではまぁ...海堂も乾に惚れている。
ただ、当然のことながら、ふたりの関係は絶対に秘密。ただでさえ、男同士の恋愛なのに、それに加わり、教師と生徒。
まさに禁じられた恋。
それでも...お互いを思い合う心があればなんとかなる、と海堂は思っていた。
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今日も練習に勤しむ青学テニス部。
海堂は2年生ながら、すでにレギュラーをとっていた。
そして、もう1人の2年生レギュラー...桃城。
この桃城がまた曲者で、人当たりはいいくせに、なぜかいつも海堂だけにつっかかってくる。
「よぉ海堂。今日もユラユラしてんなぁ?」
まただ、と海堂は思った。
「うるせぇ、筋肉バカ。人のことつっかかってるヒマがあったら練習しろ」
なんだと、このマムシ!といつもの喧嘩が始まった。
他の部員達は、「また始まった...」と対して気にも止めていない。
言い争いも中盤に差し掛かり、とうとう桃城が海堂の胸倉をつかんだ。
と、その拍子に海堂は足元に転がっていたテニスボールで、尻もちをついてしまった。
海堂の胸倉をつかんだままの桃城も一緒になって倒れこむ。
まるで...桃城が海堂を押し倒すような体勢になってしまった。
それでもなお、喧嘩を止めない二人に、とうとう手塚が切れた。
「お前らグラウンド20週だ!!」
その手塚の隣で、越前が「まだまだだね」とあざ笑っている。
そんなこんなで、二人は仲良く20週走るハメになった。
そう。こんなのいつもの光景。まぁいわばテニス部の名物の一つだ。
でもそんな二人の光景を、化学準備室から鋭い目つきで睨んでいる男がいた。
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海堂のクラスは今物理の時間。担当は...乾だ。
乾の授業は分かりやすい。物理が苦手だった海堂も、乾のおかげて少しは成績が上がった。
そうして、着々と授業は進み、やがて終わりのチャイムが告げられた。
次の時間は昼休みだ。生徒はいそいそと教科書やノートを片付け始める。
「ああ、そうだ。今日の日直は誰かな?」
号令をかける前に乾が問いかけた。
「あ...俺っす...」
おずおずと海堂が手を挙げた。
「そう。じゃあ、ちょっと持っていって欲しいものがあるから、悪いけどこの後少し残って」
「...はい」
そうして、委員長が授業の終わりの号令を告げ、海堂以外の生徒はみんな教室を後にした。
「じゃあ海堂、ちょっとこっち来て」
乾は化学室とドア一つでつながった化学準備室へ海堂を導いた。
海堂は少し不思議に思いながらも、久々に乾とふたりきりになれることをうれしく思い、乾についていった。
「あの...先生...?」
乾の様子がいつもとおかしい。海堂がそのことに気づいたのは、乾が化学準備室のドアの鍵を閉めてからだった。
「ねぇ海堂...ここからお前が部活してる姿がよく見えるんだよ」
海堂は最初乾が何を言ってるのか分からなかった。
「お前、桃城とずいぶん仲がいいじゃないか」
海堂はハッと思った。まさか昨日の...
「あれは...!」
海堂が事情を説明しようとすると...いきなり乾が海堂を机の上に押し倒した。
「お前ら、こんな体勢になってたよな?」
そう言って、海堂衣服を少しずつ脱がしていく。
「せっ...先生!何...」
「おしおきだよ」
乾は海堂の胸の突起にキスをした。
「あっ...」
思わず、声が出てしまう。海堂は手を口を塞いだ。
「感じてるのか?まぁ久しぶりだからな...」
乾はそう言って、何のためらいもなく海堂のズボンに手を突っ込み、海堂の一番感じるところを攻め始めた。
「んぁっ...ふ...あ...ん」
「すごいな...もうこんなになってる」
今度は海堂を言葉で攻める。
「い..やぁ..そんなこと...言わ...な..で...」
くちゅ...と卑猥な音が部屋中に響く。
乾は海堂の秘所に指を入れた。
「ああ..!イヤ....」
首をふるふると横に振り、海堂は目に涙を浮かべる。その姿は相当色っぽい。
「もういいか...挿れるよ?」
すでに起ちあがっていた自身のモノを、海堂の中に挿れる。
「んっ...ぁぁああ!せんせ...んぁ...」
感じすぎているのか、それとも羞恥心からなのか、海堂の目から涙が止まることはない。
その涙が、乾の中の「雄」を駆り立てていることに、海堂はまだ気づいていない。
「いい顔だね、海堂...」
ずっ...ずっ...
乾が動き始めた、その時だった。
コンコンコン...
部屋のドアがノックされる。
二人の動きが止まった。
「乾先生、いらっしゃいますか?お電話が入ってるんですが...」
男の教師の声がドアの外からした。
(こ..こんなトコ見られたら...)
海堂はあせった。こんな現場を見られたら、自分も乾もただでは済まない。
いくら鍵をかけているとはいえ...
そんなことを考えていた時だった。
ずっ...
(?!)
乾がまた動き始めたのた。
「..ぁん...」
いきなりの快感に思わず海堂の声が漏れる。
「せんせ...やめ...あん..」
「海堂が声を出さなきゃいい。言ったはずだよ?これはおしおきだって...」
乾はにっこりと笑いながらも、動きを止めない。
「む...り...んん...ああん..」
「乾先生いないのかなぁ...」
外にいる教師は、ドアノブをガチャガチャと回す。
外に誰かいる、声を出してはいけない。
こんな状況が...なぜか海堂を興奮させた。
「いつもより感じてるな...そんなに気持ちいい?正直に答えたら、早くイカせてあげるよ...」
意地悪く、乾が質問する。海堂はなかなか答えない。
そんな海堂を見て、乾が更に腰の動きを早める。
「あああああ!せん..せ...いや...」
海堂はやがて観念したように、
「き...気持ちいい...」
とつぶやくように言った。
その言葉を聞いた乾は満足そうに微笑み、
「いい子だね、薫...」
と、海堂の頭をなでた。
しばらくすると、もう外にいた教師はあきらめたのだろう。いなくなっていた。
「もう声出していいよ、海堂...」
「んあ...あああ..!せんせ...も、ダメ...」
乾が更に強く海堂の中を突き上げると、海堂はあっさりと果てた。
「よお、海堂。遅かったな。何してたの?」
海堂はクラスに戻り、昼食を摂りはじめた。
「...別に」
海堂がいつも以上に機嫌が悪くなっているのを恐れ、誰もそれ以上は聞けなかった。
海堂が去った後の化学準備室には、腹にパンチをくらわされた乾が転がっていた。
...それでもふたりはラブラブです?
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(あとがき)
えーっと...とりあえずすいません!!(土下座)
7000HITのリク、ちとせさんからです。リクは「乾海裏仕様」...こんなもんしか書けなくてすいません!!!
でも必死で書いたんです...えっと...「高校教師」のパロです(涙)
こんなもんしか書けませんでしたが、どうかもらってやってください、ちとせさん...
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